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「高千穂ムラたび」代表・飯干淳志さんが、「チーム俵」部長たちに問う、「半島の未来に必要なこと」
「高千穂ムラたび」代表・飯干淳志さんが、「チーム俵」部長たちに問う、「半島の未来に必要なこと」
2016年度より、官民連携で取り組んできた俵ヶ浦半島の活性化プロジェクトでは、住民参加型のワークショップなどを経て策定された半島未来計画のもと、一般社団法人チーム俵のメンバーが中心となり、さまざまな取り組みを続けてきました。「半島Meets…」の最終回となる今回は、以前にチーム俵が視察に訪れたこともある宮崎県高千穂町の限界集落「秋元」を拠点に、「民宿まろうど」「まろうど酒造」「ムラたび農園」の3つの事業を軸にコミュニティビジネスに携わる「高千穂ムラたび」代表・飯干淳志さんをインタビュアーに迎え、これまでの活動を振り返り、改めて半島の未来について考えるために、チーム俵の4名の部長、山口昭正さん、森宗幸彦さん、中里竜也さん、山田信一郎さんが集まりました。
Q. 俵ヶ浦半島では2016年に● 奥さまは魔女 / サマンサ人形 / サマンサファッションドール / 限定版 / 1997年 ●・・・K31を策定し、その実行組織として「チーム俵」が立ち上げられたと聞いています。計画というのは実行に移す過程でうまくいかないこともたくさん出てきますし、その中で色々な気付きもあったかと思いますが、まずはそれぞれがここまでの活動を振り返って感じていることを聞かせてもらえますか?
右奥が今回インタビュアーを務めてくれた「高千穂ムラたび」代表の飯干敦志さん。
山口:僕はチーム俵「トレイル部」の部長として、トレイルコースの整備のために県道の草刈りをしたり、ウォーキングイベントの企画・運営、展海峰にある売店「ツッテホッテ」の眺望を確保するための木の伐採などの活動に取り組んできましたが、地域のみなさんに協力してもらうことの難しさを感じました。中には大変な作業もあったのですが、なるべく地域の方たちに悪いイメージを与えずに参加を呼びかけることを心がけてきました。
チーム俵「トレイル部」部長の山口昭正さん。
中里:僕は2018年にオープンした「ツッテホッテ」の店長をしてきましたが、「ご当地部」の部長というチーム俵での役割以上に、ひとりの経営者としていかに利益を上げるかということをずっと考えていて、いまもその難しさに直面している最中です。ただ儲ければ良いという話ではなく、ちゃんと雇用をつくって地域に貢献しなければ本末転倒になってしまうのですが、他の人に負担をかけるのであれば自分で全部やってしまった方がいいと考えていたところがあり、いま振り返ると悪循環になっていたのかなと感じています。
「ご当地部」部長の中里竜也さん。
今回のインタビュー会場にもなった「ツッテホッテ」。
森宗:学校部では、2016年~2017年に野崎中、俵浦小、庵浦小という3つの小中学校が閉校したことを受け、これらの利活用が大きなテーマになっていました。地域のフラッグシップである学校がなくなってしまう中、子どもたちと地域の接点をいかにつくるかを考え、廃校になった体育館を開放し、地域の方たちに子どもたちの勉強や遊びを見てもらう「放課後子ども教室」などを実施してきました。ただ、廃校というのは一校丸ごと活用するのが色々と大変で、個人事業の規模ではほぼ不可能だと感じています。かといって、建物というのは人の手が入らなくなるとすぐに朽ちてしまいます。すでに建物自体が限界に近づいていて、かなり厳しい状況に追い込まれている施設もあります。
「学校部」部長の森宗幸彦さん。
俵ヶ浦半島にある廃校のひとつ、庵浦小学校。
山田:私は、空き家を活用した移住・定住・起業支援に取り組む「住まい部」の部長を務めてきましたが、俵ヶ浦半島はすべての地域が市街化調整区域に指定され、空き家活用における規制も多いため、まだ思うような成果は生まれていません。また、私はお寺の副住職として宗教法人の運営に十数年携わってきたのですが、「坊主丸儲け」などと揶揄されるようなお寺のイメージとはかけ離れた法的手続きや資料作成、経費管理など煩雑な作業を通して、法人運営の大変さを身を持って感じてきました。そうした経験があったので、形は違えど2018年にチーム俵を法人化する際には不安がありましたし、実際にクリアしなければいけないハードルがたくさんあるといまも感じています。
「住まい部」部長の山田信一郎さん。
Q.チーム俵の各部の連携についてはいかがですか?
森宗:トレイル部がトレイルコースに休憩スポットをつくるためにベンチづくりをしたのですが、その時に廃校の工作室を開放するなどの連携はこれまでもありました。
半島の木材を使ったベンチづくりの様子。
Q. この地域には以前から木工の文化はあるのですか?
森宗:竹の文化はありますが、木工に関してはないと思います。
Q. 地域で何かをする時には、もともとある文化や資源を生かしていくことが大切です。そういう意味では、廃校活用にしても海産物の養殖などは良いかもしれません。廃校活用の事例として、体育館などを使った養殖は結構ありますし、仮に漁業権がなくても、海水を学校に引き込み、養殖ができる環境をつくれれば誰にも文句も言われないはずです。そうしてつくった海産物をツッテホッテなどで提供することなどができれば、連携も強まるのではないでしょうか。
山口:チーム俵では、ツッテホッテという場所を事業計画の中枢に据えているので、トレイル部の取り組みにしても、トレイルに来てくれた人たちにいかにツッテホッテの存在を伝え、お店の売上につなげていけるのかということを考え、イベントなども企画してきました。ツッテホッテは直売所機能もあり、半島で農業を営んでいる人が商品を納められるので、ここに多くの人が来てお金を落としてくれることは地域への貢献にもつながると思っています。
ツッテホッテには、半島の農家さんが育てた作物などの直売コーナーもある。
中里:ツッテホッテをオープンするまでは各部が独立して活動している感じがあったのですが、お店ができてからは連携が増え、やっと繋がり始めた感覚があります。一方で、各部それぞれが収益を生む事業をするべきではないかという考えも自分の中にはあります。みんながツッテホッテにつなげてくれるのはありがたいですが、この場所を情報発信基地として活用してもらい、それこそトレイル部のウォーキングイベントなども単体で収益が上がる事業にしていけるのがベストだと思っています。
多くの人たちが訪れる俵ヶ浦半島のウォーキングイベントは、年に2回行われている。
Q.イベントは労力も非常にかかるものですよね。山口さんは、もし仮にウォーキングイベントをあと10年続けてくれと言われたらどうですか?
山口:正直荷は重いですね(笑)。これまでのイベントについても運営面に労力が割かれてしまい、来てくれるお客さんを楽しませるというところまでできていないと感じています。それなら、運営は外部の事業者に委託してしまい、僕たち地元の人間は来場者を楽しませる役割に専念した方がいいのではないかという気もしています。
Q.イベントをきっかけにファンをつくるというのは地域づくりの初期段階では大切なことですが、継続はなかなか大変です。理想は、イベントを開催しなくても多くの人がウォーキングに訪れてくれることで、そうした状況をつくっていくことが次のステップだと思いますし、今後はSNSなどを活用して地域の魅力を発信していくということも必要になってくるはずです。
Q. 地域の魅力を発信していく上では、誰に何を伝えるのかということも重要です。例えば、半島のトレイルコースをより多くの人に歩いてもらうためには、どんな人たちに訴求していくべきだと思いますか?
森宗:定年退職をしたばかりの人とかですかね。時間にも余裕があるでしょうし、健康への意識も高いはずなので、ウォーキングをしたいという人は多いはずです。
畑の間も通る半島ならではのトレイルコース。
Q. 間違ってはいませんが、先ほどあった「収益化」につながるような「歩く人」を探すべきです。人を呼び込むという時に、佐世保をはじめ近郊の人たちをイメージしがちかもしれませんが、外に目を向けてみると、ヨーロッパの人たちなどは良いターゲットだと思います。彼らはあまり知られていないような場所に行くことを好みますし、ヨーロッパでは1日に3時間以上歩きたいと思っている人がおよそ3割もいるというデータもあります。また、ヨーロッパの人たちはあちこちへ移動する日本人とは違い、ひとつの拠点にとどまり、料理などをしながら滞在を楽しむ旅行スタイルが主流です。そういう人たちがここに来れば当然さまざまな消費行動が起こるわけで、それこそ宿坊体験のようなことができたら絶対に彼らは喜ぶはずです。こういうことを考えていくことがマーケティングであり、そこで大切になるのは、同じ文化の中で暮らしてきた人たち同士で顔を突き合わせるだけではなく、外に目を向けていくことだと思います。
山田:半島未来計画の策定にあたって私たちは、「知ってもらう」「来てもらう」「滞在してもらう」「住んでもらう」という4つのステップを考えました。ただ、イベントなどで「来てもらう」ことまではできても、その先の「滞在してもらう」ための場がなかなか用意できていませんでした。何かを踏み出さないといけないと思っていたのですが、ここにきて山口くんが農泊ができる場所づくりに動き始めてくれています。移住・定住までの道はなかなか険しいと思いますが、まずは次のステップに進んでいきたいですね。
山口:半島でも耕作放棄地が増えているのですが、日本全体の人口が減っている中で、いままでと同じように仕事に取り組んでいくことは難しいだろうし、いかに農業に付加価値をつけていけるかがカギだと思っています。そのひとつのやり方が農泊だと思っているのですが、これは以前に飯干さんのところに視察に伺ったことが大きなヒントになっています。宿泊して食事もしてもらうことができれば、こちらも農作物や生産者のことなどを伝えられるし、こうしたやり方が俵ヶ浦半島には向いているのかなと。
農泊ができる施設づくりを山口さんが中心となって進めている。
Q. 移住者の受け入れというゴールがあるなら、その前のステップとしていま山口さんが取り組んでいることにみんなで追随すればいいと思います。ツッテホッテや農泊など自分たちの軸になるものを発展させることで、チーム俵以外の地域の人たちとの協調性も生まれてくれば、動きはさらに加速するはずです。そうした良い循環をつくっていくことで地域社会全体が豊かになるはずですし、この地域が好きになり、移住しようと思う人もでてくるかもしれません。
Q.俵ヶ浦半島は美味しいお魚が穫れるにもかかわらず、それを食べられる場所がほとんどありませんよね。例えば、漁師さんに協力してもらい、この辺で穫れる魚で炙り揚げをつくってツッテホッテで提供したら、それが名物になるかもしれないし、漁師さんにとっても直接お客さんの反応が見られる貴重な機会になるかもしれない。そうしたことを色々試していく中で事業にもっと幅が出てくるのだと思います。
中里:色々とアイデアがあったとしても、それを実行するためには資金が必要で、そこが僕らの足かせになっているところがあります。ツッテホッテも経営が決して順調ではない中で、新しいチャレンジをするのはなかなかハードルが高いというのが正直なところです。
森宗:色々なところに視察に行く度に凄いなとは思うけど、自分たちの生活もある中で、はたして借金してまでそれをやるのかと言われると、なかなか難しいところがあるよね。
Q. 大がかりな取り組みを見ると腰が引けてしまうかもしれませんが、中には工夫してコストをかけずにやっている人たちもいます。いきなり一発当てようとするのではなく、一つひとつ積み上げて、徐々に資金力を蓄えていくという考え方が大切です。
中里:いま言われたような炙り揚げが人気商品になるようなこともあり得るとは思いますし、実際に漁師などのツテもあるのですが、石橋を叩いても渡れないような状況の中で行動する勇気というものが欲しいんです(笑)。
Q. 魚なんて売れるかわからないと想像だけで話していても何も変わりません。成功している事業というのはたくさんの失敗の上に築かれているもので、失敗が当たり前くらいの気持ちが持つことが勇気につながるはずです。一度やってみた経験というのは成功、失敗に関わらず必ず実になりますし、人の力に頼らず、まずはやってみることに価値があるんです。
中里:飯干さんは近所の人たちが育てたお米を買い取ってつくったどぶろくや甘酒を全国に展開していますが、始めるにあたって勝算はあったのですか?
飯干さんが代表を務める「高千穂ムラたび」の酒造で手掛ける主力商品「ちほまろ」。甘酒を乳酸発酵させている。
Q.勝算があったというよりは、お客さんのニーズに合うものをつくっていったというのが正しいと思います。何かをしようと思った時にいきなり市場で売るのではなく、まずはテストをして色々な意見を聞くというのが事業の鉄則ですし、自分の思いだけで形にしたものは商品にはなりません。また、最初から村人の米を買い取っていたわけではなく、自分の田んぼ2~3反からスタートし、販売量が増えていく中で隣の田んぼのお米を買い、それが村全体に広がっていったんです。繰り返しになりますが、少しずつ積み上げていくことが何よりも大切なんです。
山口:まずはひとつつくって動いてみるということなんですね。そこで良い結果が得られれば、周囲に自分もやってみようという人が出てくるかもしれない。
中里:飯干さんを行動に掻き立てるモチベーションは何なのですか?
Q. 次の時代の農村社会をつくるために何ができるのかということです。地域づくりなどもそうですが、何のためにそれをやるのかということが自分の中で明確になっていないと、結局つらいだけになってしまうんですよね。チーム俵にしても、何のためにこの組織をつくったのかということを改めて見つめ直してみる必要があると思うし、それが明確になれば、目的に到達するために何が必要なのか、みんなでアイデアを出し合うことができますよね。小さなことからでもまずはそれをやってみることで学べることがたくさんあるはずだし、それを積み重ねていくことが地域への貢献になり、次世代にもつながっていくのだと思っています。
★プロフィール
インタビューされた人
チーム俵
俵ヶ浦半島未来計画を実行に移していくため、に半島のまちづくり組織として発足した「チーム俵」。2018年4月には法人化し、「ご当地部」「トレイル部」「住まい部」「学校部」「宣伝部」5つの部活(プロジェクトチーム)をスタート。半島に暮らす山口昭正さん、森宗幸彦さん、中里竜也さん、山田信一郎さんらが理事として各部の部長を務める。2017年から3年間は佐世保市による重点支援期間であり、市や地域外の専門家チームがサポートしていたが、今後は部長たち自らが活動をリードしていく予定。
インタビューした人
飯干敦志(「高千穂ムラたび」代表)
54歳で高千穂町役場を早期退職し、「持続可能な村づくり」に取り組む。宮崎県高千穂町の40世帯、人口100人の秋元集落で、UIターンの若者たちと共に民宿やドブロクづくり、花卉や夏イチゴの栽培、イチゴやお茶の加工品製造販売などを営む。高千穂町観光協会と連携して高千穂ムラたび活性化協議会を運営。スピリチュアルや大自然、伝統文化などを組み合わせながら農村に新たな価値を創造するビジネスを手掛けている。
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「一般社団法人REPORT SASEBO」代表・中尾大樹さんが、「まちの灯台 阿久根」代表(鹿児島県阿久根市)・石川秀和さんに聞く、「地域の仲間を巻き込む方法」
佐世保市俵ヶ浦半島の未来に向けて、住民参加のワークショップなどを経て2017年3月につくられた「[即日発送]★未使用★ナルミ クロンドミューズ ジュエリーボックス 箱/しおり有 日本製 ハンドペイント 金彩 花鳥紋 鳴海陶器製 限定品 361」。今回インタビュアーとなる中尾大樹さんは、佐世保市役所の当時の担当者として、地域住民との関係性を築きながら、この計画づくりに尽力した人物です。その中尾さんがインタビューするのは、京都で古ビルのリノベーション事業などを手がける会社を経営した後、2015年に鹿児島県阿久根市に移住し、現在は観光連盟の機能を引き継ぐ形で2018年に新設された株式会社「三菱電機 - 人気モデル 三菱 大き目 2 ドア 146 L 霜取り不要」の代表を務めている石川秀和さんです。役所の担当者としての役目を終えた後も、一般社団法人REPORT SASEBO(以下、リポート)を立ち上げ、俵ヶ浦半島に継続的に関わっている中尾さんが、石川さんに聞きたいこととは?
Q. 佐世保にある俵ヶ浦半島は、自然豊かな九十九島の海と、米海軍や海上自衛隊が基地を置く佐世保港軍港としての海に挟まれ、佐世保のアイデンティティが現れているとても面白いエリアです。僕は市役所の職員として、半島の未来計画づくりに関わってきましたが、担当を外れたいまは、新たに立ち上げた法人、リポートのメンバーとともに、俵ヶ浦半島と佐世保の市街地という2つのエリアを活動のフィールドに据え、地域の魅力を発信していくような活動をしていきたいと考えています。活動を進めていくにあたって、仲間の巻き込み方や活動資金のつくり方という部分が課題になっているので、今日はその辺のお話を伺えればと思っています。まずは石川さんの阿久根での活動についてお聞かせ頂けますか?
石川:僕は現在、阿久根市の観光連盟の役割も兼ねたまちづくり会社「まちの灯台阿久根」の代表を務めています。一方、阿久根に来るまでは京都でリノベーションの仕事をしていたこともあり、リノベーションや建築を軸にした場づくりの仕事を依頼されることもあります。具体的な例を出すと、まちづくり会社では阿久根の道の駅の改修・運営などを行い、個人の仕事として、阿久根の水産加工会社が運営する施設「イワシビル」のプロデュースなどを手がけています。
インタビューはイワシビルの中にあるラウンジスペースで行いました。左から石川秀和さん、中尾大樹さん。
Q. 行政が建物を新しくつくったものの、蓋を開けてみたらあまり有効に活用されないというのはよく聞く話ですが、石川さんはリノベーションや場づくりの仕事で大切にしていることを教えてください。
石川:リノベーションで最も大切なのは、何のためにその場所が必要なのか、どんなことを達成したいのかということを、そこに関わる人たちみんなが共有することなんですね。例えば、先ほどご紹介したイワシビルは、阿久根で三代続く干物屋さんが新しくつくった施設なのですが、その背景には、それまであまり若い人たちに働きたいと思っていなかった干物屋を、プライドを持って働けるような仕事に変えたいという3代目の熱い思いがあり、それを叶える手段として1階にカフェとお土産屋、2階に工場、3階にホステルが入った”職場”をつくりました。僕はリノベーションというものをコミュニケーションツールのひとつだと考えているのですが、ポイントを間違えてしまうと、伝えたいことが届けたい相手に届かないということが起きてしまうと感じています。
古ビルを改装した「イワシビル」。
1階のカフェとお土産屋さん。
3階にあるホステルのラウンジスペース。
Q. コミュニケーションをする相手もかつていた京都と、いまの阿久根ではだいぶ異なるような気もします。
石川:京都の時は、クライアントやパートナーにクリエイティブ業界の人たちが多かったですが、阿久根では1次、2次産業の人たちとの関わりが多く、土地の価値をつくっている人、地域資源を抱えている人の対象が違うということは感じます。また、京都には観光関連のメディアもたくさんありましたが、阿久根にはそういうメディアはほとんどありません。そうした中で建築の仕事などでは、年数を重ねていくほど価値が高まるもの、芯の強いものをつくるということをこれまで以上に意識するようになりました。それによって東京の雑誌などがわざわざ阿久根まで取材に来てくれたりということが実際に起きていて、自分の仕事の説得力や信頼度が増すことで、地域に応援してくれる人が増えるという側面は少なからずありますね。
石川さんが京都でリノベーションを手がけたクリエイター向けの複合施設「つくるビル」。築50年、4F建てのビルにアトリエ・カフェ・ショップ・シェアスペース・オフィスなどが入る。
絵画 油絵 縁起画 赤富士 F6 WG230 4月限定値引即決価格となっています。商売繁盛・家の守り神として飾って下さい。 まちの灯台阿久根では、地元の若い人たちが「ただいま」と帰ってきたくなるまちづくりというミッションを掲げていますが、具体的な未来の目標なども設定しているのですか?
石川:まず前提として、この会社を新たに立ち上げるにあたって、地域の企業などに株主になってもらうということにこだわったんですね。それによって覚悟を持って関わってくれる人を増やしたいという思いがあったし、僕自身は、自分のことをいつでもクビにしてもらっていいというスタンスで仕事をしています。いま自分が持っているリソースが10年後に通用するとも思っていないし、その頃にはいまと別の課題も出てきている可能性があるから、その時は誰かがこの立場を引き継ぐという前提で、代表をやらせてほしいという話は関わってくれているみなさんにしています。そして、ご質問の内容に戻ると、僕が代表を務めている間に、未来のまちを担う30代前後の若いキープレイヤーを10人くらいはつくりたいということが具体的な目標です。
Q.美品▼ヴィヴィアンウエストウッド ディアマンテ SV925×ラインストーン アーマーリング/指輪 ライトピーチ/ピンクゴールド S 総重量25g
石川:無責任かもしれませんが、そう思っています。若い人たちが地元に帰ってくるといっても、急にUターン者が増えたり、地元での就職率が極端に上がるというのはあまり現実的ではないと思うんですね。その中で、いま会社に出資してくれている40~50代の人たちとも共有しているのは、自分たちが中継ぎの世代となり、希望の光をつくっていくために投資をしていくという意識です。現状では、阿久根で新しいアクションが起こり、雇用が増えたというようなモデルケースがまだ少ないので、僕らの役割は、いまの阿久根にない業種をつくって雇用を生んだり、限られた資源の中で新しい商品を開発していくことなどを通して、お手本を示していくことだと思っています。
「まちの灯台阿久根」がリニューアルを手がけた道の駅では、若者の雇用を意識したドーナツ屋さんも。
ダンロップ ゼクシオプライム アイアンセット SP-1000 カーボン 7I~PW,AW,SW 6本 SRフレックス こうした活動では地域のさまざまな人たちを巻き込んでいくことが必要だと思いますが、そうした部分で意識していることがあれば教えてください。
石川:ソーシャルデザインなどの文脈では、「コミュニティ」というものがポジティブに語られることが多いですが、これまで仕事にしてきた経験から、町おこしという観点においてコミュニティというのはむしろマイナス要因になりやすいと感じています。地域のコミュニティというのは、一緒にいて心地良い「同一者集団」で形成されていることがほとんどで、地域の人たちは自分が所属しているコミュニティをセーフティネットにしています。それは当たり前と言えば当たり前のことなのですが、まちづくりという視点で見ると、こうしたコミュニティは閉鎖性を生みやすいとも言える。僕らのようなまちづくり会社は、世代、性別、信条などの違いを乗り越えて、普段であれば会わない人たちが重なり合う機会をデザインしないといけないと思っています。それを僕はコモンズデザインという言葉でとらえていますが、これを会社のメンバー全員に強いると心が壊れてしまう。だから、組織の中にひとりそういうことを担える人がいれば良いと考えています。
石川さんが発起人である「阿久根と鎌倉」プロジェクト。阿久根の高校生や先生、仲買人、行政職員などさまざまなメンバーが毎年鎌倉に短期滞在し、鮮魚販売や食堂営業を行うことで地域の中で連帯感が生まれている。
Q. これから自分たち「リポート」が活動をしていく上で、地域の仲間を巻き込んでいくことと同時に、活動資金をつくっていくことも大きな課題になっています。資金ゼロからのスタートなので、まずは稼がなければいけないという意識が働き、なかなかその先に進めないという状況なんです。
石川:スモールスタートで良いと思いますし、いまいるメンバーで先に繋がりそうなことをまずは始めていかないといけないですよね。そして、そのためには、自分たちの究極の目的とは何か? ということを改めてメンバーで議論した上で、それを実現するためのミッションとは何か? そのミッションを実行するためにはどんなプロジェクトをつくると良いのか? ということを洗い出した方が良いですよね。その中から、現状の人や資金、ネットワークなどを踏まえて、何から始めるのかということをメンバー全員で決めていくことが大切なのだと思います。自分自身、いまのまちづくり会社にしても、リノベーションの会社にしても、そのようにスタートしています。
Q. 実は一般社団法人と同じ「RE PORT」という名前のカフェを、僕の妻が主体となって運営していて、今年で4年目を迎えました。今後はこの場所もうまく活用しながら、俵ヶ浦半島というフィールドも視野に入れて、新しいことに取り組んでいきたいと考えています。
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石川:僕が京都でリノベーションの会社を経営していた時は、古ビルのリノベーションやコンサル事業でお金を稼ぎ、その資金でクリエイター支援という目的のもと、アートギャラリーの運営などをしていたんですね。事業で得た利益を、お金になりにくいものに投資するという企業としては少しおかしな構造だったのですが(笑)、リポートに関しても、市街地での飲食店やゲストハウス事業など稼ぎが出せる事業と、自分たちがやりたいこと、応援したいものに投資していくような事業を分けて考えるというのはアリなのかもしれないですね。特に資金的な準備がまだ整っていない現時点で、いきなり俵ヶ浦半島に拠点などをつくることはリスキーだと思うので、まずは市街地の事業でしっかり稼げるような形をつくっていけると良い気がします。
Q. 大半が市街化調整区域に指定されている俵ヶ浦半島は、新しい事業を起こしにくいという現状もあります。
石川:それだけ特徴が異なる2つのエリアが同じ市内にあるというのはある意味とても面白いことですよね。だからこそ、お金に対する考え方も完全に変えてしまい、僕の京都時代の会社ではないですが、営利/非営利を明確に分けてしまうくらいでもいいかもしれない。例えば、俵ヶ浦半島の生産者などを巻き込んで、特産品を販売したり、イベントを開催するような飲食店兼ゲストハウスのようなものを市街地に展開してお金を稼ぎながら、半島を応援するようなことができると面白そうですし、半島での取り組みについては、うまく助成金なども活用していくというのもひとつの手だと思います。
Q. 僕は市役所の職員として働きながら、一般社団法人の代表も務めていますが、石川さんももともとは地域おこし協力隊として阿久根に入り、役所で働かれていますよね。現在の行政との関係性はいかがですか?
石川:阿久根は人口2万人程度の小さな自治体ということもあって行政との距離感は近いですし、役場の若い職員などにはこちらから積極的に声をかけて色々巻き込もうとしていて、例えば、地域おこし協力隊の研修制度を活かした呼びかけやアテンドなどもしています。役場としても、若い職員のモチベーションを高めていくような仕組みづくりをしたいようなのですが、現状ではまだ上手くできていないので、自分としてもお手伝いをしていきたい。先ほどの同一者集団の話と同じで、役場には役場のコミュニティというものが出来上がっているからこそ、彼らが外の世界ともつながれるようなコーディネートをして、インプットの機会を増やしていくということは大切だと思っています。
石川さんは、映画撮影の誘致活動なども積極的に行っている。
Q. コモンズデザインという話もありましたが、民間から行政まであらゆるところに種をまき、関係性をつくっているのですね。
石川:京都の会社の時から僕は、質の高い偶然性を生むために、質の高い計画を練るということを徹底してきました。場づくりの仕事をしていると、ある時突然、自分たちが想定もしていなかったハッピーな出来事が連続的に起こることがあるんですね。そういう体験をしてきたからこそ、いまの仕事をやめられなくなってしまったところがあるんです。そして、そういうことが起こる背景には、徹底した仕込みと積み重ねというものが必ずあって、だからこそどんなに小さなプロジェクトでも妥協をせずに準備をした上で、まちに落とし込んでいくということを大切にしています。その積み重ねによってまちの空気が高まり、質の高い偶然が生まれてくると思っています。そういう意味で自分の仕事は、農業における土づくりに似ているところがあると感じていて、本当に良い野菜を収穫するためにリサーチを重ねたり、コミュニティを醸成したり、地域資源を探したりということを一つひとつ積み重ねていくことを常に意識しています。
石川さんは阿久根で様々なイベントを手掛けている。写真は保育園で開催したワークショップの様子。
Q. これまでは飲食店というものが軸になっていたこともあり、活動に巻き込んでいく対象として視界に入っていたのは、お客さんと同じエリアの事業者くらいだった気がします。でも、今日石川さんのお話を伺って、より広い視野で地域にいるプレイヤーたちを見出し、その隠れた課題を掘り下げて、一緒にその解決に取り組んでいくことが大切なのだと感じました。
石川:まちという舞台の上には目立つプレイヤーからそうではない人までがいて、それぞれの活動や関係を尊重しながら、役割を考えていくことが大事だと思うんです。これまで僕も、自分たちの強み、周りにいる人たちや地域の資源などをしっかり把握した上で、いまどんな役割が足りていないのかということを考え、行動するということを続けてきました。そういう意味でも先ほど話したように、リポートのメンバーで話し合ってそれぞれ夢を書き出し、そこに向けて何をしていくべきかを考えていくことが大切ですし、しっかりした計画と熱意さえあれば、人やお金も集まってくるのではないかと思います。
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★プロフィール
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千葉県生まれ。京都の家具製作工房や不動産会社を経て2007年に建築デザイン事務所 「sahou design」、2008年に株式会社HLCを設立。
2015年に京都市から阿久根市へ地域おこし協力隊として移住。専門領域はリノベーション、コミュニティデザイン。協力隊任期中は「イワシビル」「阿久根と鎌倉」「PARK-PFI」など、地域資源を活用した地域おこし事業を企画。協力隊退任後、阿久根市観光連盟事務局長に就任。2019年4月に「お帰りなさいをつくる」をコンセプトに同観光連盟を民営化。自主財源運営と若者が働きたくなる雇用作りを目指し日々奮闘中。
インタビューした人
中尾大樹 佐世保市役所(企画部 文化振興課)主任主事/
オーバーダード 1/8 綾奈 水原マサキ オリジナル ガレージキット代表理事
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その後も公私それぞれの立場を行き来しつつ、様々なまちづくり活動に参画。
2019年これまでの活動を統合、業種を越えた新たな仲間を迎え、一般社団法人REPORT SASEBOを設立し、ホテルや観光プログラム開発など目下新プロジェクトの準備中。夢は佐世保市内での海山街の3拠点居住。
「俵ヶ浦半島活性化プロジェクト」プロデューサー・佐藤直之さんが、issue + design代表・筧裕介さんに聞く、「計画を実行する上で大切なこと」
2017年より進められてきた佐世保市・俵ヶ浦半島の活性化プロジェクトにプロデューサーとして関わってきたハイストーリー 1/43 日産 スカイライン (400R 2019) カーマインレッドの佐藤直之さん。福岡に拠点を置き、俵ヶ浦半島以外にもさまざまな地域のまちづくりに関わっている佐藤さんがインタビューするのは、数々の社会課題の解決に取り組んできたNIKE - AMBUSH × NIKE DUNK HI DEEP ROYAL 26cmの代表で、地域活性化のためのデザイン領域の研究や執筆なども行っている筧裕介さんです。ブリックモールさせぼを会場に公開イベントとして行われたインタビューでは、佐藤さんが半島活性化プロジェクトを進める中で感じてきた課題や問題意識をベースに、筧さんにさまざまな質問を投げかけました。
チベタン マントラ リング 純銀 チベット 梵字 指輪 オーム A 私たちは、俵ヶ浦半島の未来の道標となる「半島未来計画」を、地域住民の方たちとつくりました。そして、この計画を実行していくまちづくり団体として、地元の若手リーダーたちを中心とした「チーム俵」を立ち上げ、町内会などとも連携しながらさまざまな活動に取り組んできました。私は、民間企業という立場からこの活動をサポートするチームに加わり、プロデューサー的な役割を担っているので、今日は外部の視点からさまざまな地域づくりに関わられている筧さんに色々お話を伺いたいと思っています。まずは、筧さんが地域の仕事に関わるようになったきっかけからお聞かせ頂けますか?
筧:地域の仕事をするようになってから10年以上が経ちますが、もともと僕は広告のデザインの仕事をしていました。仕事自体は面白かったのですが、広告にはつくっては消えていくような刹那的なところがあって、自分がつくったものが世の中にしっかり残り、役に立っていくようなことはできないのかと思っていました。周りの人たちに比べて、僕はそこまで広告の仕事が好きではないかもしれないと感じていたこともあり、もっと熱中できて、なおかつ他の人があまり足を踏み入れていない領域として、社会課題をデザインの力で解決するようなことはできないかと考え、issue+designを立ち上げました。そして、神戸で防災をテーマにしたデザインプロジェクトに関わったことがきっかけとなり、徐々に地域に関わりながら仕事をするようになっていきました。
壇上のissue+designの筧裕介さん(右)と、ルーツ・アンド・パートナーズの佐藤直之さん(左)。
Q. そこから生まれた「できますゼッケン」は、東日本大震災の時にも活用されていましたよね。もともとはまちづくりよりも、社会課題の解決が筧さんの大きなテーマだったのですね。
筧:はい。その後、神戸で自殺やうつ病対策、孤独死の問題などに関わる仕事をしていく中で、日本の地域にはさまざまな最先端の社会課題があることが見えてきました。そして、地域というある程度限られたフィールドで課題解決に取り組んだ方が良い仕事ができるのではないかと考えるようになっていきました。その頃から、都市部よりも中山間地域や離島地域で仕事をする機会が多くなり、社会課題から地域課題の解決に仕事のフィールドがスライドしていったんです。
災害時、ボランティアの力を最大限活用するために「自分ができること」を示す「できますゼッケン」。
Q.筧さんは大学院に通われたり、数々の著作を出されたりしていますが、こうした研究活動と現場での仕事の関係については、どう考えていますか?
筧:実践をしっかりしなければ、研究をしたり、理論を考えることもできないと考えています。また、親が転勤族で、僕は故郷と言える場所がない人間だということもあり、特定の地域に根ざして何かをするよりは、どの地域にも共通してあるような課題を解決する手段や方法論を、できるだけわかりやすく、誰もが使える形にして伝えることが自分の役割だと思っているところがあります。だから、さまざまな地域での実践から得られた知見を理論化し、本にするという作業を続けているんです。
筧さんの新著。SDGsと地域づくりの関係がわかりやすくまとめられている。
Q.俵ヶ浦半島の未来計画づくりにあたって、筧さんが指揮を取った高知県佐川町の総合計画についてまとめられた本などを読み、参考にさせて頂いた部分もありました。佐川町のプロジェクトでは、住民へのヒアリングを非常に丁寧にされている印象を受けたのですが、どのようなプロセスで計画づくりが進められたのか改めてお聞かせください。
筧:佐川町には2013年から関わっているのですが、当時は街全体に活気がなく、地域のコミュニティもバラバラの状態でした。街に前向きな雰囲気があまりない中で新しい町長が就任したのですが、町長がまちの未来のヴィジョンづくりを公約として掲げていて、そのお手伝いを我々がさせてもらうことになりました。1年目は役場職員の意識向上や地域住民との関係性づくりをテーマに、役場の方たちとのワークショップや、町民の方たちへのヒアリングなどを行いました。その後2年にわたって、住民参加型のワークショップを計18回行い、最終的にはまちで最も大きなホールに約300人を集め、街の未来をついて話し合ってもらうワークショプを実現することができました。
佐川町で行われたワークショップの様子。
Q. 住民参加のワークショップは集客が大変だと思いますが、これだけ多くの人たちを巻き込むことができたのは、やはり住民の方たちと丁寧に関係性を築いていかれたからだと思います。
筧:ワークショップを始めたばかりの頃は、住民の方たちもそこまで乗り気ではなかったと思いますが、参加した人が楽しかったからと周りに声をかけてくれるようになったんです。僕は地域でプロジェクトを進めていくにあたって、とにかく住民の方たちが参加する場を充実させ、楽しい体験をしてもらうということを大切にしていて、そのための設計を入念にしています。こうした積み重ねによって、ワークショップを重ねるたびにどんどん参加者が増えていきました。そして、最終的には、住民のみなさんがやりたいと思っていることをベースに、25のまちの未来像をまとめました。
佐川町での取り組みは一冊の本にまとめられている。
Q. 地域の仕事をしていると、ほとんどの地域が少子高齢化で人口が減少しているにもかかわらず、その土地で暮らしている人たちはあまりリアルな危機感を持っていないのが実態だと感じます。だからこそ、まちの未来のヴィジョンや計画は、いかに住民の方たちが自分ごと化できるようなものに落とし込めるかがポイントだと感じています。
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今回初めて佐世保に来たという筧さん。
Q. 佐川町の25の未来像は、それぞれ実現に近づいているのでしょうか?
筧:25の未来像は、すべて実現に向けて取り組みが進んでいて、すでに形になっているものもあります。地域づくりの仕事をするようになって、東京などのビジネスの世界とはまったく時間の流れ方が違うということがわかったのですが、この未来像についても進捗具合はさまざまです。行政の担当者などは限られた時間内で何かしらの結果を出そうとしますし、僕自身結果を出さなければいけない立場でもあるので、最初は住民の方たちのお尻を叩きたい気分だったのですが(笑)、住民の方たちからすると1年という区切りには何の意味もないんですよね。そんなことよりも、地域の人たちがやりたいと思うタイミングに合わせて、少しずつプロジェクトが立ち上がっていくという状態を大切にした方が良いということを、このプロジェクトを通して学ばせてもらっています。
インタビューは初めてということで緊張していた佐藤さんも、時間とともにリラックスしてさまざまな問いを。
Q.ゆるやかに進行している25のプロジェクトに対して、issue+designはどんなフォローをしているのですか?
筧:計画をつくってからの2年間は進捗確認の場を持つなど我々も色々サポートしていたのですが、いまは特別なフォローはしていません。ただ、25の未来像の中で、「ものづくり産業を育てる」「プログラミングとロボット教育」に関しては、我々がプレイヤーとなって計画の実行にあたっています。前者では、自伐林業から新しい仕事をつくることを目的に、「!イチオシ★人気商品! ガレージキット xiaoxiang cat girl 14cm 未塗装未組立 レジンキット cdx」というデジタルファブリケーション工房をつくり、後者については、小学6年生を対象に、地域の素材を集めて動物のロボットをデザインし、プログラミングで動かす「さかわロボット動物園」というプログラムを、来年度からまちのすべての小学校でスタートさせる予定です。
さかわ発明ラボ
ロボット動物園で生まれた作品たち。
吉田正雄 油彩 裸婦 真作俵ヶ浦半島でもチーム俵の中のトレイル部というチームが、半島の景観を良くするために伐採した木でベンチをつくったことがありました。ただ、こうしたボランティアに近い取り組みは継続がなかなか難しいところがあると感じています。佐川発明ラボでは、林業から新しい事業をつくることを目的にされていますが、具体的にはどんな取り組みをしているのですか?
筧:この工房を通じて、まちに新たな熱を生み出すことを目指しているのですが、熱のつくり方というのはいくつかあるんです。まずは魅力あるヴィジョンをつくることで地熱のようなものが自然に生まれるというのが理想ですが、これはそう簡単ではありません。また、別の方法として、外からの新しい熱と混ぜ合わせるというアプローチもあり、さかわ発明ラボではこれを意識しています。その中で、地域おこし協力隊の枠で「発明職」というものをつくり、まずはインターンシップで2泊3日で佐川町に滞在し、まちの資源を活用して工房で色々な発明をしてもらうという取り組みを行っていて、結果的にアーティストなどさまざまな人たちがこの4年間で20名ほど移住しました。また、未来像のひとつとしてあった「散歩しやすいまちづくり」と連動する形で、散歩のために必要なベンチをつくるワークショップを住民の方たちと行ったりもしました。さらに、地元の事業者の技術と発明ラボのテクノロジーをかけ合わせて新しい事業をつくるような取り組みもしていて、その中で昔からの住民と移住者の交流なども生まれています。
住民がデザインから携わった個性豊かなベンチ。
Q.筧さんのお話を聞いていると、住民のアイデアや意欲を形にしていくことを非常に大切にされているように感じます。
筧:そうですね。あまり計画を忠実に実行している感覚はなく、出てきたアイデアはどんどん手を動かしながらみんなで取り組んでいきましょうというスタンスですね。地域の中には、熱心に趣味の活動をされている方などもかなりいらっしゃいますが、あくまでもその人がやりたいことをベースに、それを外に開いたり、他の人とつなげるということを意識しています。まず地域に課題があり、それを解決するために人を探すという順番になりがちですが、それだとうまくいかないケースが多いんですね。一方で、その人がやりたいことを後押ししていくという視点に立てば、まちのプレイヤーになりうる人というのはまだまだいるんじゃないかと感じています。
インタビューは公開形式で行われ、平日夜にも関わらず佐世保市内外から多くの方が来場しました。
Q. 俵ヶ浦半島でも、未来計画をつくり、チーム俵を中心にさまざまなプロジェクトを進めていく中で、ここにきてようやく地元の人たちが自ら動き始めたように感じています。例えば、半島では畑を持っている方が多いのですが、そういう人たちが歳を重ねて、もう重たい野菜はつくりきれないという状況の中で、ハーブをつくろうというアイデアが生まれ、地元の人たちが動き始めているんですね。こういう自発的なチャレンジが生まれつつある中で、いかに楽しく続けてもらえるかということがポイントになるのではないかと感じています。
筧:地域に足りないものを補うために外から人を呼んできても、あまりうまくいかないことが多いんですよね。逆にうまくいく時というのは、必ず必要なタイミングで必要な人との出会いがある。だから自分が地域に関わる時は、そこにどんな人たちがいて、どういうチームで地域の課題に挑んだら最大のパフォーマンスが発揮できるかということを常に考えています。ひとつ先くらいまでのつながりの範囲内でできることをやっていくことが最も大事で、それを続けているうちに、また新しいつながりやチャンスも生まれるのではないでしょうか。
俵ヶ浦半島でハーブの植え付けを専門家から教わる住民たち。
Q.佐川町では、地元の人たちがやりたいことをベースにプロジェクトのアイデアやプロトタイプが生まれ、それをいよいよ可視化していくという段階で、初めて専門家に協力を仰いでいるような印象があります。
筧:あくまでもそのプロジェクトをやりたいと思っている住民の主体性を尊重し、それを後押ししていく中でその人たちだけでは形にできない部分が出てきたら、地域の中の専門家や地域おこし協力隊などにつなぎ、それでも足りなかった時に初めて我々を含めた外部の人間がサポートするというケースが多いです。計画通りに物事は進まないという前提に立ち、あるタイミングで地域から湧き出るように何かが生まれてきた時に、それを後押しできるように準備を整えておくということが自分たちの役割だと思っています。まちにプロジェクトを起こしていくというのはそういうことなんだというのは、我々も地域と関わる中で勉強させてもらったことですね。
佐藤さんによる公開インタビューのレポートはこちら。
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★プロフィール
インタビューされた人
筧 裕介 (NPK ダイグラインダ レバータイプ 軸付砥石用 強力型 15179 RG-383 代表)
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インタビューした人
佐藤直之 (ERMENEGILDO ZEGNA トリプルステッチ スエードスニーカー 代表)
大阪府生まれ。2004年に建設コンサルタント会社に入社、九州各地の公共交通の再生プロジェクトや交通政策、まちづくりプロジェクトに従事。「地域に密着したまちづくりに関わりたい」という思いから、九州大学の博士課程に入学。NPO法人や地域活性化プロジェクトの事務局長を複数務めながら、福岡市や唐津市、佐世保市などの地域密着型のまちづくりに携わる。2010年、唐津市に設立されたまちづくり会社に入社。商店街再生、集客事業、建物のリノベーション・再生をはじめとして、中心市街地活性化に関する様々なプロジェクトの企画・プロデュースにどっぷりと浸かり、地域密着型のまちづくりの難しさ、やりがいを学び、まちづくりプロデューサーとして独立の道を決断する。2013年にRootsを開業、2016年、株式会社ルーツ・アンド・パートナーズを設立。「俵ヶ浦半島活性プロジェクト」では住民をサポートするチームのリーダーを務める。
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佐世保市・俵ヶ浦半島で農家として働きながら、地元の若手メンバーによって結成された「チーム俵」でトレイル部の部長を務めるなど、地域活動にも積極的に参加してきた山口昭正さん。両親が営んできた農業を自らの生業に選び、さまざまな問題意識や悩みを抱えながら、新たな挑戦を始めようとしている山口さんが、三重県熊野市の新鹿町で果樹園(新鹿果物)を営む近藤久史さんのもとを訪ねました。地域おこし協力隊としてこの地に移り住み、現在はみかん農家の他にSUPインストラクターとしての顔も持ち、さらにゲストハウスの運営もスタートさせようとしている近藤さんに、同業者である山口さんが、持続可能な生業のつくり方や、地域活動へのスタンスなどについて話を聞きました。
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近藤:海がそばにあったことと、実家からの距離が近かったというのが大きな理由です。もともと、オーストラリアや東南アジアなどにサーフィンをしに行くくらい海が好きで、以前に東京で働いていた頃も神奈川県の鵠沼海岸に住み、波乗りをしてから有楽町の職場に通っていました。だから、自分にとっては日常の中でサーフィンなどができる環境というのが何よりも大切だったんです。
インタビューは、近藤さんの果樹園を臨む場所で和やかに行われました。左から、近藤久史さん、山口昭正さん、山口郁さん、近藤明美さん。
Q. そうなんですね。私が住んでいる俵ヶ浦半島にも朝釣りをしてから、佐世保市内の造船所に勤めている人がいます。
近藤:当初は移住先として沖縄なども視野に入れていたんです。一方で、住まいが実家から近いというのは何かと便利なんですよね。ここに来る前は、妻の実家がある三重県の伊賀で農業をしていて、僕も同じ三重の津出身なのですが、いまも地元でイベントをしたりしていて、色々なつながりがあるんです。そういう意味では伊賀もとても良いところでしたし、有機農業も盛んな場所だったので色々な学びもありました。ただ、いかんせん近くに海がなくて(笑)。いま振り返ると、自分の人生の中で最も海から離れていた時期だったかもしれないですね。
近藤さんは、定期的に地元・津をはじめ、各地のイベントに出店している。
Q. 新鹿に移住をして、果樹園を営むようになるまでにはどんな経緯があったのですか?
近藤:当初はみかん農家になろうとは特に考えていませんでした。ただ、もともと農業をしていたので、新鹿で農家になるならこの地に適したものを育てたいという思いは漠然とあって、そのひとつとして柑橘類というのがあったんですね。もともとこの果樹園は、80歳を超える地元の農家さんのものだったのですが、最初にみかん畑をやってみないかと言われて連れてこられた時に、この景色にとても感動したんです。また、かつてこの辺りにも段々畑でみかんを育てていた農家さんがたくさんいたのですが、作業効率の悪さなどからどんどん辞めてしまい、いまではこの果樹園を残すだけでした。この素晴らしいみかん畑は未来に残す価値があると思ったし、その農家さんもとても良い方だったので、自分がここを引き継ごうと決心したんです。
近藤さんが感動したという、果樹園からの景色。
Q .うちは両親も農家なのですが、この畑を守っていきたいという思いは、私が農業をしている動機のひとつになっています。土地の歴史などを知れば知るほど、そう簡単にやめるわけにはいかなくなるんですよね。一方で、農業は自然災害などで作物が収穫できない時などもありますし、専業で取り組むのは非常に厳しい仕事でもあると感じています。そうした理想と現実のギャップを埋めて、収入的にもメンタル的にも安定させるために、農業以外の仕事も持っておきたいという思いがあり、遊漁船の営業を始めようかと考えているところです。近藤さんは新鹿に来て、農業の他にSUPのインストラクターなどもされているそうですが、農業とそれ以外の仕事のバランスはどのように考えているのですか?
近藤:仰るように農業という仕事はとても難しいところがあるし、ビジネスとして考えると効率は非常に悪いですよね。ただ、それらとは比べられない魅力もある仕事で、僕が農業を好きな理由のひとつは、周囲の人間関係などに左右されず、自然と向き合う中で自分の軸が持てるところなんです。やはり自分としては、みかん農家を軸に生きていきたいという思いが強く、この畑を残すためにSUPなどの仕事を通して現金をしっかり得ていこうと考えていますし、常に複数の財布が持てるように意識しています。今後その財布が増えすぎてしまったらどうなるんだろうという心配も若干ありますが(笑)。
近藤さんがSUPのフィールドにしている新鹿海水浴場。この日もSUPをする人がチラホラ。
Q. これからゲストハウスの運営もされるそうですね。
近藤:はい。そのために物件を購入したのですが、2階をゲストハウスとして通年で営業し、1階は夏季限定で飲食営業をしようと考えています。熊野に来てすぐに別の場所で民泊をしたことがあるのですが、ゲストハウスというのは極端な話、チェックインの時に「ハロー」と言ったら、あとはチェックアウトの時に「グッバイ」と言えば良くて、意外と手間がかからなないんです(笑)。これからは宿泊客をSUPにも誘導したいと思っているのですが、どちらもみかんをつくるよりははるかに効率が良いんですよね。非効率だけど自分が好きな農業を生業にしているからこそ、効率の良いビジネスを並行させることでバランスを取っていきたいと考えています。今後は収入的に農業よりも観光業が上回る可能性もあるかもしれませんが、自分の気持ちの軸は常に農業に置いておきたいと思っています。
近藤さんが購入し、現在改装中の物件。道を挟んだすぐ目の前に海水浴場が広がるという最高の立地。
Q. 巷では六次産業ということも言われていますが、サービス業との組み合わせはますます大切になってくると感じています。その時に、この新鹿町や私が暮らす俵ヶ浦半島というのは、勝負がしやすい環境にありますよね。実は、以前に農業と並行して福祉関連の事業をやっていた時期があったのですが、自分たちの見通しが甘かったこともあり、続けていくうちに心労ばかりが溜まってしまい、結局上手くいきませんでした。だからこそ今回は、自分の趣味でもあった釣りを仕事につなげられないかと考えたんです。
近藤:複数の仕事を持つ時には、そうしたモチベーションも大切ですよね。農業は魅力的な仕事ですが、リスクも大きいからこそ、何かをきっかけに簡単に嫌いになってしまう仕事でもあると思うんですね。実際に伊賀にいる時に有機農業推進協議会の事務局を担当したことがあり、そこで農家を辞めてしまった人たちの話もたくさん聞きました。だからこそ、農業を嫌いにならないように他の仕事でバランスを取ることが大事だと思うし、僕の場合はそれをもともと好きだった海でやっているんです。また、農業に関しても、各地のイベントに積極的に足を運んで直接お客さんとコミュニケーションを取ることがモチベーションになるし、日々の農作業についても、かつてサーフィンをしによく行っていたインドネシアの雰囲気を少しでも思い出すために、畑にバナナの木を植えてテンションを上げていたりするんです(笑)。
半島での農業の話をする山口さん。
Q. 農業以外の事業を並行していくためには、当然その分の時間をつくらないといけないわけですが、仕事をうまく回していくために工夫していることがあれば教えてください。
近藤:まずは先ほど少し話したように、あまり手間がかからない仕事を選んでいるという前提がありますが、もうひとつ僕の場合は、季節によって仕事を分けているところがあります。みかん農家の繁忙期は11月から4月までで、夏場の主な仕事は草刈りなどになるので、空き時間にコツコツやればなんとか対応できるんです。また、ゲストハウスに関しては、宿泊客を1組限定にするつもりです。というのも、例えば宿泊料金を均一で15,000円にしておくと、4、5人で使えばゲストハウスの相場程度の金額になりますし、逆に余裕がある人は1、2人でも貸し切りにしますよね。要は、確実に15,000円以上収入が得られるということがわかっていれば、こちらとしても農作業を中断して対応する価値があると。少しいやらしい考え方ですが(笑)、自分の行動の値段を決めるということですよね。安定した収入を得ることが副業の目的なので、その辺はシビアにやらないと難しいですよね。
31171-震災切手 揃い 未 NH SUPの方はどのような形で運営しているのですか?
近藤:SUP体験は一人6,400円で、登録しているレジャー・アウトドア体験の予約サイトから申し込まれる方が多いです。このサイトには、ユーザーが日時を指定できる「予約制」と、サービス提供者にスケジュールの確認確認が必要になる「リクエスト制」があり、サイトの運営サイドには、なるべく即予約OKにしてほしいと言われるのですが、僕は農家をしているのでそちらの状況次第で対応できるかどうかを判断できるようにしています。また、普段から波の状態などを見られる場所で働いているということも大きくて、もしこれが畑から離れた場所まで行かないとサービスが提供できないという形だったら、負担的にもかなり厳しいだろうなと。
Q. 時間のやりくりが大きな課題だと思っていたので、とても勉強になります。今後遊漁船をやるとしたら、仕事をしない夜の時間帯に、夜釣り用に船を出すのが良いかなと考えています。もしかしたら、朝夜2便出すということも考えられるのかもしれないですが、その辺はある程度慣れてきてからかなと。
近藤:その方が良いと思います。僕も当初はSUPを1日3ラウンドやっていて、お客さんはたくさん来てくれるのですが、炎天下で3回同じ説明をして同じコースに出ると、さすがに草刈りをする体力が残らないので(笑)、いまは最大でも2ラウンドまでにしています。あと、仕事の他にも本を読んだり、映画を観たり、やりたいことはたくさんあるので、いかに時間を効率良く使えるかということは常に考えますね。例えば、農薬散布など時間がかかる作業がある時には、SUPの時間から逆算して朝4時くらいから作業を始めるなどしています。そういう日はさすがに午後にはフラフラですが(笑)。
新鹿海水浴場は波が穏やかなのでSUPには最適。
Q.私たちは、俵ヶ浦半島の地域おこしを目的にした「チーム俵」という若手のグループをつくって活動しているんですね。一方、半島には僕らよりも年上の方たちを中心とした町内会的な存在もあり、世代の異なるグループ同士がいかに良い関係性を築けるかということが大切だと感じています。近藤さんは、こうした地域との関係づくりという点では、どんなことを意識していますか?
近藤:僕は地域おこし協力隊として移住してきたので、当初は新鹿のことを知りたいという思いが強く、地域にかなり深く入っていきましたが、協力隊の任期を終えたいまは、適度な距離感というものを意識しています。僕も青年団などに入っているのですが、いまは地域活動よりも自分がやっていることをしっかり表現することを優先したいので、忙しい時は休みますと気兼ねなく言えるようなスタンスを取っています。何者かもよくわからない人間としてではなく、みかん農家やゲストハウスを運営している近藤久史として、地域の活動に関わっていきたいという思いがあるんです。まずは自分のバックグラウンドがあった上で、力になれそうな地域活動には関わりたいですが、完全なボランティアとして地域に関わるというのは継続性が生まれにくいですし、少し違うかなと思っているところがあります。
Q. 非常によくわかります。とはいえ、どんなに仕事が忙しくても、立場上出ていかないといけない地域の活動などもあり、その辺はなかなか悩ましいところです(笑)。私たちの地域でもボランティアで草刈りをしていたところがあったのですが、高齢化が進むにつれて参加できる人が少なくなり、継続が難しくなりました。そういう作業は行政にお願いするか、あるいは自分たち「チーム俵」の事業として受けていけないかと考えています。
近藤:僕はお神輿が好きで、移住してきた時に地域の人たちと深くつながるひとつのきっかけにもなったのですが、この辺りでも同じように高齢化が進み、最近は担ぎ手不足という課題があるんですね。それを解決するための自分なりのアイデアというのを実は持っているのですが、自分がもう少し新鹿で継続的に事業を営み、近隣の人たちから信頼が得られた段階で、改めて地域に対して提案ができるようになるといいなと思っています。
山口さんの奥さん、郁さんもインタビューに参加しました。
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近藤:最近は行政の方が相談に来てくれる機会も多く、もちろん協力できることはしたいのですが、一方で自分がやりたいこともあるのでお断りすることも少なくありません。仲が悪いわけではないのですが、いまは協力隊ではなく、個人事業主として動いていることもあって、自分がワクワクできないことや未来が見えないことには参加しないようにしています。もちろん、自分が住み続けていく地域にはより良くなってほしいのですが、最近は移住者を募るための成功事例として扱われるようなことも多く、それはちょっと違うかなと。僕は成功しているわけでも余裕があるわけでもなく、いままさに挑戦中なんです。これからの地域活性というのは、そこでしっかりとお金が循環し、新しい仕事が生まれるようなものにしていくべきだし、関わる人たち全員に意味があるような関係性を、地域と築いていきたいですね。
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★プロフィール
インタビューされた人
近藤久史さん 「新鹿果物」代表 / 三重県熊野市
三重県津市生まれ。オーストラリアに4年間留学し、“海のある暮らし”を経験したのち地元津市に戻る。有機農業の研修を受けながら、2012年から仲間と地元を盛り上げるため「久居げんき会」を結成。現在も続く「グリーンフェスティバル(久居まつり」」に実行委員長として携わる。津市は内陸で海がないため“海のある暮らし“を求め、2015年に熊野市へ移住。地域おこし協力隊時代に後継者がいない果樹園を引き継ぐ。「人と人、食卓と地域をツナゲル」をコンセプトに農業×観光業を営む。果樹園経営のほかに大好きな海を活用したSUP体験や集落案内といった「アウトドア体験サービス」も提供中。農産物を活用した海のみえるcafe&guesthouseの開設も進めている。
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インタビューした人
山口昭正さん 「チーム俵」部長、農家
長崎県佐世保市生まれ。大学卒業後、佐世保市のスポーツ用品店に就職、30歳で家業を継ぎ就農。俵ヶ浦半島は、昔から半農半漁で暮らしてきた地域で、海が凪ぎで潮の良い日には漁に出て磯で獲れるウニや天然牡蠣も家計を支えている。子供たちが「ここに帰ってきたい」と思えるような暮らしをどうやって作っていけばよいのか、半島だからこそ実現できる暮らしを模索中。資格を取得して遊漁船業にも挑戦する。
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